聾学校計画に関する研究はたくさんある。もちろん、建築計画分野での話です。これらの聾学校研究は、ほとんどが現状を調査しただけのものだ。これらの研究のうち、1つ気になるものを挙げてみる。

「聾学校の児童・生徒は、同学年での学力差が大きく、個別取り出し教育が行われている」という、某研究者による調査結果がある。
つまり、個別指導を行っているわけです。

問題なのは、これをどう考えるかだ。
この某研究者は以下のように考えていた。

個別取り出し教育が行われている。

クラスという考えは無意味である。

学年の枠を越えて、学習目的に合った対応ができるような教室構成が必要。

正直言って、これは無意味だと僕は考えている。
なぜ、個別取り出し教育が行われているのか、学力差が出てるのかを考えなきゃいけない。
その理由は、手話による教育が行われていないからでしょう。

そう考えると、聾学校の建築設計のあり方が広がって見えてきますね。
手話による教育が今後行われていくはずでしょうから、聾学校建築に関する研究をやり直す時期が来ると思います。