画像:デックファイブでのワイン検索
© Igarashi Taro
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デックファイブはワインバーです。今はもうありません。 新建築2002年9月に載っているのですが、発売当時にこれを見た僕はショックを受けました。

デックファイブには400本以上のワインがあったそうです。こんなにあったら、どれがいいのかわからなくなっちゃいますよね。そういうときは、普通店員に聞いたりするものだと思う。バーだったらなおさら聞きたくなる。 だけども、聞こえない人が店員に色々と聞くってことはほとんどない。本当は色々と聞きたいんだけど、自分で1つ1つ見てみようとか、一か八かで決めようとか、そういうパターンが多い。(今の僕にとっては、それも楽しみの1つ。)

デックファイブでは、IT技術を使うことによって、どのようなワインがあるのかがわかるようになっていました。しかも、内装デザインとITがうまく視覚的に融合していて、欲しいワインの位置も直感的にわかるようになっていた。実はこれがすごく重要なんですね。欲しいワインのところに行き、指を指すだけで「これが欲しい」と示すことができる。

ITの進歩は、聞こえない人にとって誰よりもとても大きなことだと思うんです。だからこそ、ITと内装デザインをうまく融合させていくということは大事ですね。それを最初に示してくれたのが、デックファイブだと僕はそう認識しています。