公共の場、例えば役所にカウンターがありますね。
このカウンターの目的は、机上での事務を可能にすることや空間を切り分ける役割を持たせることなどが挙げられます。
カウンター自体は高くはないので、カウンターの向こうにいる人は見えます。
ですが、カウンターの向こうにいる人は自分の仕事に集中していたり、机の向きなどにより、こちらに気付いてくれないことがあります。

このとき聴者は、声を掛けるものだと思います。
聾者はどうでしょうか。うまく話せない人もいれば、音量の調整ができない人もいます。
音量を適当に変えたりしてみて、やっとこちらに気付いてくれることがあります。
でも、本当は聾者にとっては声を出さなくとも気付いて欲しいのが大半でしょう。

カウンターにベルを置けばあっさりと済むでしょうけども、今度は聞こえない人々が職員として作業している場などでのカウンターのあり方などが問題になってきます。

聾者は視覚に頼ります。同時に、聾者自身が動くことによって相手に自分を認知させることも当たり前のように行っています。
聾者にとって最適な空間とは見渡しが良いものだけでなく、相手との接続(コミュニケーションを始めること)ができる空間であることも大事です。
これを考慮して、カウンターや事務机の配置などを考えていきたいものです。