飲食販売店のリフォームがあったとします。
店の運営などに関して、店員はそれなりの工夫を持っているのが普通だと思う。
例えば、注文されたものをメモする人もいれば、記憶する人もいる。
自分自身が経験を積んでいくことで、自分なりの方法が確立されていくわけですね。

リフォームを依頼された建築設計者は、そのことを頭にも入れなかった。新たな道具をつくり、それをレジの机に固定した。その道具は、注文されたものを記録する道具だった。店員は道具作成の依頼をしておらず、店員は記憶という方法を採っていた。つまり、店員が多くの経験を積んで得られた工夫が尊重されていない。

某リフォーム系テレビ番組をたまたま見てみたら、そんなことが放送されていました。これをどう思いますか?

聾者の住宅を設計するときは、聾者なりの工夫を尊重していって欲しい。
聴者には非常識とも思える工夫を、聾者はしていることがあります。どんな工夫があるのかは人それぞれで、それは直接本人と交流していかないとわかりません。
聾者なりの工夫を理解し、それを設計に活かしていくこと。それは建築設計やデザインには当たり前のことだと思います。