都道府県のバリアフリー指標などに、「カウンターには手話ができる人を配置する」という文が載っていたりする。
「聞こえない人=手話」と勘違いされやすいのだけれど、手話(この場合、日本手話と日本語対応手話の両方を含む。)ができるのは障害者手帳を持っている聞こえない人のうち、約6人に1人だというのが事実なんですね。これは以前、厚生省(今の厚生労働省)が調査した結果です。ただし、障害者手帳を取得できない方々もいるわけで、それを含めると割合的には手話ができる人はさらに少数になる。だから、必ずしも「聞こえない人=手話」ではありません。

カウンターには手話ができる人を配置するのも良いことだろうけれど、書記日本語ができる環境を用意することも大事になってくる。つまり、紙と鉛筆を用意しておくといいということです。今は、あちこちで意識して用意され始めていますね。

ところで、僕自身の考えだけど、建築では小物や雑貨にもこだわったらいいと僕は思っている。建築デザインに沿った紙と鉛筆を用意しておくとgoodじゃないでしょうか。そうすると、感性のある聞こえない人は「おっ、鉛筆までこだわってんなぁ。ここはよく考えてくれてる。」と感心すると思います。そういう部分を作り出すことができるかどうかっていうのも大事でしょうね。これはユニバーサルデザインとかバリアフリーという言葉だけではできないことです。