元画像:アトリエ・ワン アニ・ハウス

今回注目したのは、キッチン。
建築雑誌に載っているような現代建築の図面を調べてみたところ、ほとんどはキッチンシステムが壁面を向いている。つまり、キッチンに立つと壁(あるいは窓を通じて外部)を向いている。数百の図面を調べたが、9割近くがそうなっていた。

このアニ・ハウスはキッチンが対面式となっている。聾者は背後の様子がわからないので、対面式が良いことは誰にでも想像はつくと思う。アニ・ハウスのキッチンは正確には全てが対面式となっていはいないが。対面式は、アニ・ハウスの他にも見られるものがあったが、調べた範囲ではアニ・ハウスが聾者に適していた。
アニ・ハウスは対面式だけでなく、人の気配を感じ取りやすいものとなっているという点が優れていた。2つの写真のうち、下のほうをチェックしてみて欲しい。これはキッチンから撮影されている。階段も見えるし(上部そのものは見えないが。)、子供がいるなら子供の様子もちゃんと見ることができるし、外部や玄関も見える。必ずしも外部や玄関から丸見えであればいいというわけではないが、聾者とキッチンのあり方においては大きなヒントになっている。