森博士の家 設計者:清家 清
(写真:『新建築』1951年9月号より)

この森博士の家は、障子を取り除くとほとんどワンルームの家となっている。さらに、写真のように壁の一部を可動させることができるようになっており、視線が通りやすい家でもある。聾者にとっては、視線の通る家は大事になってくる。

家の奥まで視線が通りやすいにも関わらず、写真を見てみると部屋がわかれていることがはっきりとわかる。これも、聾者にとっては大変重要なポイントではないかと思う。もしも、部屋がわかれているということがわからないような広く均質なワンルームであれば誰でも落ち着きにくくなる。視界からの情報に頼る聾者にはなおさらだ。だから、適度な広さの部屋にわけるということが、重要になってくる。

この森博士の家は聾者にも住みやすいだろう。